税理士紹介Q&A

同一銘柄の株式等を2回以上にわたって購入している場合の取得費

[平成21年4月1日現在法令等]


1 譲渡した株式等の取得費の概要

 同一銘柄の株式等を2回以上にわたって購入し、その株式等の一部を譲渡した場合の取得費は、総平均法に準ずる方法によって求めた1単位当たりの価 額を基に計算します。総平均法に準ずる方法とは、株式等をその種類及び銘柄の異なるごとに区分して、その種類等の同じものについて次の算式により計算する 方法を言います。


(算式)


(A+B)÷(C+D)=1単位当たりの価額


  •  A=株式等を最初に購入した時(その後既にその株式等を譲渡している場合には、直前の譲渡の時)の購入価額の総額
  •  B=株式等を最初に購入した後(その後既にその株式等を譲渡している場合には、直前の譲渡の後)から今回の譲渡の時までの購入価額の総額
  •  C=Aに係る株式等の総数
  •  D=Bに係る株式等の総数

(具体的な計算例)


<設例>


取引年月 取引内容 株数 単価 購入代金 売却代金
①平成20年5月 購入 5,000株 800円 4,000,000円  
②平成20年8月 購入 2,000株 850円 1,700,000円  
③平成20年9月 売却 3,000株 900円 2,700,000円
④平成21年3月 購入 5,000株 870円 4,350,000円  
⑤平成21年7月 売却 6,000株 950円 5,700,000円

(注)計算の便宜上、委託手数料等は無いものとしています。


<計算>


  •  イ 平成20年9月に売却したときの取得費
    (4,000,000円+1,700,000円)(売却の時までの購入価額の総額)
    ÷(5,000株+2,000株)(購入株数の総数)=815円(1円未満の端数は切り上げます。)
    815円×3,000株(売却株数)=2,445,000円(取得費)
  •  ロ 平成21年7月に売却したときの取得費
    815円×4,000株(平成20年9月に売却後の残株数)
    +4,350,000円(その後の売却の時までの購入価額)=7,610,000円(購入価額の総額)
    7,610,000円÷(4,000株+5,000株)(売却の時までの保有総数)
    =846円(1円未満の端数は切り上げます。)
    846円×6,000株(売却株数)=5,076,000円(取得費)

(所法48、所令118、措通37の10-15)