freeeとはどのような会計ソフトなのか?メリット・デメリットを紹介

freee

個人事業主や従業員数が少ない中小企業では、経理担当者が不在というところも少なくありません。そのため、コア業務を行いながら、片手間で経理・会計業務を行うケースが散見されます。

「コア業務に集中できる時間を増やしたい!」という方には、会計ソフトの導入がおすすめです。今回は個人事業主や従業員数が少なめの中小企業向け会計ソフトfreeeの概要やメリット・デメリットを解説します。

freeeとは

freeeはクラウドベースの会計ソフトです。大企業というよりは、個人事業主や中小企業向け(従業員数1~20名程度)のサービスがもっともシェアはありますが、別途中小企業、大企業向けのサービスも提供しています。

「はじめての経理でも簡単でミスなく使える会計ソフト」というキャッチコピーの通り、簿記や経理の深い知識がない方でも扱え、確定申告の実施や経理業務の効率化が実現できる点がfreeeの特徴です。クラウド会計ソフト市場シェアNo.1で、有料会員ユーザー企業数は33万人(2021年12月末時点)ということで、近年利用者が増えています。

なお、会計ソフトについては、以下の記事でも詳しく解説しているので併せてご確認ください。

会計ソフトとは?メリット・デメリットやサービス事例を紹介

参考:freee HP

freeeの種類と機能

個人事業主、中小企業向けのfreeeは以下3種類で、費用と機能の概要は以下の通りです。

プラン名価格(税別)機能
ミニマム(決算書類の作成と記帳作業を効率化したい方向け)1,980 円/月
└年払い:23,760円
└月払い:2,380円/月
(30日間の無料お試し期間あり)  
・ユーザー上限3名まで
・効率的な記帳機能
・決算書の作成 ・見積、請求、納品書作成
・入金、支払管理 ・チャット/メールサポート ・電子帳簿保存法 完全対応
ベーシック(経理全体の効率化、会社の数字を可視化したい方向け)3,980 円/月
└年払い:47,760円
└月払い:4,780円 (30日間の無料お試し期間あり)
・ミニマムプランの全機能
・ユーザー3名まで無料 ・請求書の定期、一括請求機能
・従業員の経費精算機能
・ワンクリックで振込
・電話サポート
・電子帳簿保存法 完全対応
おまかせパック(プロの経理担当が経理業務を代行するプラン)29,800 円/月
(別途初期費用が必要)
・freee会計の完全導入支援
・毎日の経理業務の代行
・貴社経理業務の整理、設計 月次締めの早期化
・電子帳簿保存法 完全対応

なお、中小企業、大企業向けの法人版freeeの金額については、事業内容や規模に応じて別途見積が必要です。

freeeを導入する6つのメリット

freeeを導入することで、さまざまなメリットが得られます。本章ではfreeeのおもなメリットを6つ紹介するので、それぞれの内容を確認しておきましょう。

メリット1.簿記や会計知識がない方でも簡単に使える

freeeはガイドに沿って作業を行うだけで、仕訳や記帳作業が行える点がメリットです。

また、勘定科目も選択式なので、仕訳をしやすくなっています。キーワードを入力すると、関連する勘定科目が表示されるので、最適なものを選択するだけで仕訳の実施が可能です。

勘定科目の選択後は、freeeが自動で複式簿記の帳簿に変換するので、経理・会計業務の効率化が実現できます。

freeeは経理や会計の知識がない方でも扱いやすいので、導入しやすいでしょう。

メリット2.銀行口座やクレジットカードと連携できる

freeeは銀行口座とクレジットカードとデータ連携することが可能です。

連携したデータは明細の内容をfreeeが取り込み、自動で仕訳を行ってくれるため、人手によるデータ入力の手間を抑制できます。スタッフの業務負荷や残業の抑制につながるので、これまでやりたくてもできなかった業務にリソースを割けるようになるでしょう。

国内の大手金融機関やクレジットカードの多くが連携できるようになっているので、すぐに業務効率化を実現できます。

メリット3.スマホからも操作できる

freeeはクラウド型の会計ソフトのため、専用のスマホアプリからでも操作が可能です。

外出先や移動中の隙間時間を使って作業ができるため、業務効率化を実現できます。また、リモートワークを実施している企業にも最適でしょう。

さらに、OCR(Optical Character Recognition:光学的文字認識)機能を活用することで、紙の領収書や請求書をスマホのカメラで読み取ることで、デジタル化してExcelや基幹システムなどに自動取り込みできる点も大きなメリットです。

メリット4.インストール・バックアップが不要

freeeはクラウド型の会計ソフトなので、ブラウザ経由で利用でき、パソコンへのインストールが不要です。そのため、社内に導入するハードルが低くなります。

また、作業データは常にクラウドサーバーへアップされるため、別途データをハードディスクなどにバックアップする必要もありません。自社のパソコンが壊れたときに、データが欠損するといった心配がないので安心して使える点がメリットです。

メリット5.法改正にも即時対応

freeeはクラウド型の会計ソフトなので、自動でアップデートが行われ、常に最新の機能が利用できます。そのため、法改正によって税率の変更などがあった場合でも、即時ソフト側で対応してもらえるため、ユーザー側で調整しなくてもよいので非常に便利です。

また、インストール版のように、適宜ソフトをアップデートする手間もかからないうえに、アップデートをしなかった結果「古い税制ルールで作業をしてしまった……」という事態に陥る可能性も低いでしょう。

メリット6 .サポート体制が手厚い

freeeはサポート体制が手厚く、ITリテラシーや会計・経理の知識がない方でも安心して導入しやすい点が大きなメリットです。

チャットや電話で不明点を気軽に質問できるので、導入時はもちろん、本運用に入った後でもスムーズに利用できるでしょう。ただし、電話での問い合わせはベーシックプラン以上の契約が必要なので、利用するスタッフのスキルに応じて検討が必要です。

freeeのデメリットは2つ

メリットの多いfreeeですが、当然デメリットもあります。以下の2点も考慮に入れたうえで、導入の可否を判断しましょう。

デメリット1.費用が毎月発生する

freeeは買い切りの会計ソフトではないため、毎月の費用が固定費として発生する点がデメリットです。

月額費用は数千円と大した金額ではありませんが、年間でみると1アカウント数万円単位になることを理解しておく必要があります。そのため、必要最低限のアカウント数に抑えるなど、固定費を抑えた形で契約するのがおすすめです。

デメリット2.ネット環境が必須

freeeはクラウド型の会計ソフトなので、ネット環境がない場所では使えない点がデメリットです。

インストール型であればネット環境がなくても利用できるが、クラウド型の場合はネット環境が必須となります。そのため、もしネット環境が整備されていない企業の場合、別途回線の準備が必要です。

また、プロバイダー側のトラブルなどでネット回線に不具合が生じた場合は、freeeを利用できなくかる可能性がある点についても認識しておく必要があります。

freeeを導入してコア業務に割ける時間を増やそう

クラウド型会計ソフトのfreeeは、経理や会計知識がない方でも利用でき、導入ハードルも低いので、はじめて会計ソフトを導入する企業には最適でしょう。御社の経理、会計業務を最適化し、生産性の向上につながれば何よりです。

なお、すでにfreeeを使っている税理士、会計事務所に依頼することで、さらなる経理・会計業務の最適化が期待できます。税理士への業務依頼や顧問契約を検討している方は、ぜひ税理士紹介ドットコムをご活用ください。

税理士選びの無料相談

この記事の著者

ラチーコ

大手会計ソフトメーカーの記事執筆、原稿ディレクション業務を担当しています。

CONTACT

無料相談 税理士の紹介はお気軽に
ご相談ください

お電話でのお問い合わせ Tel. 0120-659-218 税理士の紹介はお気軽にご相談ください